Diary 2015. 4
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4月1日 (水)  ノウルーズ

イランの暦では、3月21日の“ノウルーズ”が元日であるため、年始の長期休暇になっていたのか、先週まで、イスタンブールの街角では、イラン人ツーリストの姿を見ることが多かった。

タクシム広場近くのホテルは、イラン人宿泊客を歓迎して、ロビーに“ノウルーズ”の飾りつけを施していた。

“Shadmehr Aghili”というロサンジェルス在住のイラン人ポップ歌手も、ノウルーズの休暇に合わせて、イスタンブールでコンサートを開いたようだが、ポスターには、コンサートの期日もペルシャ語で記されていて、どうやら殆どイラン人ツーリストだけを対象にしていたらしい。

ひょっとすると、このコンサートが目的で、イスタンブールに来たイラン人ツーリストもいたかもしれない。いつの日か、テヘランでコンサートが開けるようになれば良いと思う。


*自己紹介欄のメールアドレスは既に使えなくなっているので、私(新実誠)へのお問い合わせは下記のアドレスにお願いします。↓

makoton1@hotmail.co.jp

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4月2日 (木)  サンテスプリ(聖霊)教会

今日、オスマンベイからタクシムまで歩きながら、途中、ノートル・ダム・ド・シオン・フランス高校の前を通りかかって、何の気なしに中庭へ入り、サンテスプリ(聖霊)教会を覗いてみたところ、思いがけず荘厳なミサが営まれている最中だった。

考えてみれば、カトリックは既に復活祭期に入っているから、日曜日じゃなくても、こうしてミサが営まれているのだろう。

教会を出ると、そこに数人の男性が所在無げに立っていたので、どういうミサなのか尋ねてみたけれど、彼らはカトリックのイラク人であり、トルコ語が殆ど解らないため、余り詳しい話を聞くことはできなかった。“ケルダーニ”と呼ばれている人たちだったかもしれない。

このサンテスプリ教会では、昨年の11月29日、イスタンブールを訪れていたローマ法王がミサを執り行っている。↓

Pope's Mass in Istanbul
http://www.youtube.com/watch?v=5po5hPS7ZqM

11月29日 (土) ローマ法王
http://www.neo-pro.jp/makoto/tayori/diary/diary.cgi?mode=read&page=20&y=2014&m=11

8月24日 (日) サンテスプリ(聖霊)教会/バチカン市国領事館
http://www.neo-pro.jp/makoto/tayori/diary/diary.cgi?mode=read&page=10&y=2014&m=8


*真ん中の写真は、教会の前に立つベネディクトゥス15世の像

ベネディクトゥス15世
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%B915%E4%B8%96_(%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87)

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4月5日 (日)  復活祭ミサ

今日は、ベイオウルの“Surp Asdvadzadzin Ermeni katolik kilisesi”というアルメニア・カトリック教会で復活祭ミサを見て来た。“Surp Asdvadzadzin”はアルメニア語で聖母マリアといった意味になるらしい。

ミサは、オーソドックスのアルメニア教会と同じように荘厳であり、アルメニア語で歌われる聖歌も良く似ていて、とても美しかった。

帰って来てから、ウイキペディア等で調べて見ると、アルメニア・カトリック教会は、“東方典礼カトリック教会”の一派に数えられ、ローマ法王の権威を認めているものの、典礼はオーソドックス(正教会)と変わらないようである。↓

東方典礼カトリック教会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E5%85%B8%E7%A4%BC%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E6%95%99%E4%BC%9A

ウイキペディアのトルコ語版では、トルコのアルメニア人が6万人ぐらいと見積もられ、その殆どがオーソドックスで、カトリックは2千人程度に過ぎないと記されているけれど、今日の復活祭ミサには、大勢の信者が訪れていた。

意外に思えたのは、司祭さんが説教の一部をトルコ語でも語っていたところで、教会の人に訊くと、「この教会には、アルメニア人ばかりでなく、トルコ人やスリヤーニ(アッシリア人)も来ているからです」という説明だった。オーソドックスのアルメニア教会で、トルコ語による説教は全くなかったと思う。

復活祭ミサの様子(フェースブック動画)
https://www.facebook.com/video.php?v=10205636131279289

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4月6日 (月)  ケルダーニの教会(カルデア典礼カトリック教会)

(4月5日)

実のところ、今日は、ケルダーニの教会を見学するつもりでベイオウルに出かけたのだが、結局、これは見つからなかった。

以下の情報を元に探すと、地図に示されていた場所には、屋上に十字架らしきものが掲げられた建物が見えたけれど、辺り一帯は整備のための大掛かりな工事が進められていて、この建物には近づくことさえ叶わなかった。

Keldani Kilisesi
https://tr.foursquare.com/v/keldani-kilisesi/4ea3e27a5c5cd12b363f16e1

その為、この近くで、以前、ミサを見学したこともあるシリア正教会の教会に寄って、ケルダーニの教会を尋ねてみたが、ここで教えてもらった英国領事館の裏手でも、該当する場所は工事中になっていた。ケルダーニの人たちは、他のカトリック教会で礼拝しているのかもしれない。

ケルダーニというのは、アッシリア人の中で、カルデア典礼カトリック教会に属している人たちのことを指すようである。シリア正教会に属するアッシリア人は“スリヤーニ”と呼ばれているが、シリア典礼カトリック教会(スリヤーニ・カトリック)というのもあって、なかなかややこしい。興味のある方は、以下のウイキペディアの記述などを手がかりに調べて頂きたい。

アッシリア人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E4%BA%BA

東方典礼カトリック教会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E5%85%B8%E7%A4%BC%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E6%95%99%E4%BC%9A

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4月7日 (火)  イースター(復活祭)休暇

(4月5日)

今日、ガラタ塔の辺りにも足を延ばしてみたところ、塔の見物を待つ人たちが長蛇の列を成していて、その多くは、ヨーロッパから来たツーリストのようだった。

最近、トルコでは物騒なニュースが続いていたけれど、ヨーロッパでは、それほど影響が出ていないのかもしれない。例年のように、イースターの休暇を利用してトルコ旅行を楽しむ人たちが来ている。これを見て、なんだか少しホッとした。

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4月8日 (水)  レボン菓子店

(4月5日)

イスティックラル通りのレボン菓子店では、イースター・エッグはもちろん、ロシア正教徒の人たちが復活祭に食べるクリーチも店頭を飾っていた。

それから、大きなチョコレートの菓子もある。これは中が空洞になっていて、カトリックの人たちは、復活祭に皆でこれを割って楽しむそうだ。

5月2日 (木) クリーチ
http://www.neo-pro.jp/makoto/tayori/diary/diary.cgi?mode=read&y=2013&m=5

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4月9日 (木)  スルタンアフメット

(4月6日)

今日(4月6日)、スルタンアフメット広場は、冷たい雨にも拘わらず、多くのツーリストで賑わっていた。地下宮殿の入口にも、傘をさして待つ人たちの行列が出来ていた。

ホテルを経営している友人に訊くと、彼らのホテルでは、昨年のイースター休暇に比べて、若干予約が少なくなっているそうだが、これは旅行者が減ったというより、ホテルが増えすぎて、過当競争になりつつある所為ではないかと言う。

私も今日、スルタンアフメットからシルケジへ下りた辺りで、格安なホテルはないかと探してみたが、確かに、ホテルの数は増えているような気がする。

しかし、何処も洒落たツーリスト用のホテルになっていて、ちょっと当てが外れた。10年ほど前、海峡横断地下鉄の工事が始まった頃は、この辺りに建設労働者らが泊まるドヤみたいなホテルがいくつかあったけれど、それも皆こぎれいなホテルに生まれ変わっていた。

目覚しい発展の中で、私の如きロートルは、近々何処にも居場所がなくなってしまうかもしれない。

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4月10日 (金)  花よりもギネス

昨日、アンカラでは雪が降ったらしい。イスタンブールも、4月の陽気とは思えない寒い日が続いている。昨年の今頃、写真の花壇は、チューリップの花が満開だったのに、今日はこんな有様である。

もっとも、花壇の様子を毎日確認しているわけじゃない。このところ、未だ暗いうちに出かけて、日没後に帰宅する日が多かったので、咲いていたのに気がつかなかっただけかもしれない。

いずれにせよ、こうも寒いと、なかなかビールを飲む気になれない。どうしてもワインになってしまう。私にとっては、花が咲いたかどうかより、こちらの方が大きな問題だ。

しかし、昨日はカドゥキョイのミグロスで、ギネスの缶ビールを見つけた。これなら冬でも結構飲める。いつ頃から売っているのだろう? 早速、1本買って来て、久しぶりに飲んだら、とても美味かった。

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4月11日 (土)  新しいトルコ?

トルコは6月の総選挙に向けて、各政党が候補者のリストを提出し、いよいよ雰囲気が盛り上がってきた。

与党のAKPでは、連続4選を禁じる党則のため、大物議員の多くが出馬できず、顔ぶれが大きく変わって注目を集めている。

そういった新しい顔の中には、イスタンブール2区で候補となるアルメニア人ジャーナリストのマルカル・エサヤン氏もいる。リストの上位にランクされているので、当選する可能性はかなり高いそうだ。

政権党にアルメニア系の議員が加わるとしたら、これはかなり興味深いことじゃないかと思う。AKPは“新しいトルコ”をスローガンに掲げているけれど、アルメニア系クリスチャンの議員は、確かに“新しい”かもしれない。

それから、単独で憲法を改正できる(もしくは国民投票を可能にする)議席が確保されれば、もちろん大統領制への移行を実現させるつもりなのだろう。これも公約に掲げている。もしも実現できなかったら、アンカラに作ったどでかい大統領官邸は、無用の長物となってしまうに違いない。

改正ではない新憲法の制定も議論されてきた。今の憲法は軍事クーデターの産物であるため、新しい憲法を作らなければならないという声は、野党側からも出ているようだが、これはまだまだ難しいのではないかと言われている。さて、どうなるだろうか?

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4月12日 (日)  マルマライのアイルルックチェシュメ駅

(4月11日)

最近、イエニドアンからウスキュダルやカドゥキョイなどへ、途中高速道路を使う快速バスの路線が次々と新設されて結構便利になった。

中には、海峡横断地下鉄マルマライのアイルルックチェシュメ駅を終点とする路線もある。

木曜日の朝、そういった快速バスで、アイルルックチェシュメ駅に着いたら、ホームにマルマライの電車が見えていたけれど、今から階段を下って改札を通ったのでは、とても間に合わないだろうと焦らずにゆっくりバスを降りた。

しかし、乗客の一人が、バスを降りるや自信ありげに走り出したのを見て、私も男の後を追ったところ、男は階段の少し手前にあるエレベーターに乗り込み、「早く来い!」と私に手招きする。

それで、少しダッシュしてエレベーターに駆け込んでから、「あの電車、間に合いますかね?」と訊いたら、「出発まで未だ2分あるから急げば間に合いますよ」と笑っている。とても陽気な男だ。電車のダイヤも良く知っているらしい。

地下に降りて、エレベーターの扉が開くと、彼は「さあ! 走って!」と叫んでから、猛然と走り出した。一緒に走って改札をぬけ、階段をホームへ駆け上がったら、余裕で間に合った。最後の階段まで駆け上がる必要はなかったかもしれない。

「ありがとう!」と声を掛けながら電車に乗り、その男とは離ればなれの席に座った。男も笑いながら手を振ってくれた。何処の誰だか知らないが、朝からこういう出会いがあると、とても嬉しくなる。

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