Diary 2005. 2
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2月17日 (木)  銀行の自動支払機

トルコの銀行では、自動支払機が見ての通り外に置かれていて、休日や夜中でも金を引き出すことができます。但し、休日や夜中の場合、なんらかのトラブルがあっても対応してくれる係員はいません。連休中には、支払機内の紙幣が足らずに引出し不能となっていることもあります。

もう10年以上前の話ですが、日曜日に自動支払機を使おうとしたら、操作ボタンを押しても作動しないばかりか、挿入したカードさえ戻ってきません。翌朝はギリシャへ出国することになっていた為、仕方なく友人から金を借りて出入国を済ませ、翌々日にその銀行へ赴いて事情を説明したところ、別に何事もなかったかのようにカードを返してくれました。

また、今はもうそんなことはないと思いますが、当時は自動預金にも、あっと驚くようなシステムが使われていたのです。

銀行の営業時間中に預金しようとした時、窓口が余りにも混んでいた為、それまで使ったことのなかった自動支払機による預金を試してみようと思い、操作ボタンの「預金」を押してみると、画面になにやら沢山の文字が表示されたものの、解りきった注意書きに違いないと無視して、預金金額を入力するなど操作を続けたところ、自動的に蓋が開いたので、そこへ紙幣を投入。さらに操作ボタンを押すと蓋は自動的に閉まって預金は無事に終了、と思って残金を確かめてみれば、そこには預金前と同じ金額が表示されています。

「そんなバカな!」と慌てて係員を問質すと、係員は怪訝な表情を浮かべ、「今預金したのであれば、その預金が確認されるのは当然明日のことになりますが・・」。この要領を得ない返答に、私は混乱しながらも「何故?」と問い返したのですが、係員、今度は笑みを浮かべながら、「失礼ですが、お客さんが入力した金額と実際投入された金額を後ほど行員が数えて確認しなければなりませんから」と言います。

「えっ?」と要領を得ないまま、「私が投入した紙幣と他の人たちが投入した紙幣を、行員はいったいどうやって区別するの?」と訊いたら、係員はこの時になって驚愕の色をあらわにし、「お客さん、まさか紙幣をそのまま投入されてしまったんですか? 備え付けの封筒には入れなかったのですか? ちょっと待って下さい。大丈夫だとは思いますが、直ぐに確認してみましょう」と言いながら、自動支払機の裏側の扉を開けて見せると、そこには何通か白い封筒が重なった上に、私が投入した紙幣が乗っかっていました。

係員はその紙幣を私に返しながら、「御覧下さい。封筒の上にはこのようにお客さんが入力されたデータが印刷されるようになっているんです。この印刷する過程で紙幣が破れてしまったかもしれないと心配したんですが、どうやら大丈夫でした。これから気をつけて下さい」とホッとした様子。

しかし、閉店した後に支払機から封筒を引っ張り出して、金額を確認する行員さんたちの姿を想像したら、なんとも微笑ましい感じがしました。

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2月21日 (月)  窓から吊るす買い物籠。

窓から籠を吊るしているおばさん。何をしているのかと言えば、これで買い物を済まそうとしているわけです。行商が通りかかれば、呼び止めたうえ、籠にお金を入れて下ろし、代わりに商品を入れてもらって引き上げるという寸法。この時は、路上で遊んでいた近所の子供に声をかけ、近くの商店まで使い走りさせていました。それこそ、直ぐ下に雑貨屋でもあれば、いつもこの方法を使って楽に買い物を済ませてしまいます。

トルコの大手スーパーでは、30クルシュのパンを27クルシュで売ったりと、大概のものが個人商店より安くなっていますが、買い物をしている人たちを見ると、経済的に余裕のある人が多そうです。籠を吊るしているおばさんの所はそれほど余裕があるようにも見えないけれど、このおばさん、3クルシュのために遠くのスーパーまで歩いたりはしないでしょう。

しかし、外に置かれた自動支払機といい、なんとも長閑な光景であり、イスタンブールで最近多発しているという路上強盗は、いったいどんな街で起こっているのだろうかと首をひねりたくなります。

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