Diary 2004. 2
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2月3日 (火)  トルコは今、犠牲祭の真っ只中

トルコは今、犠牲祭の真っ只中。明日まで4日間の連休です。

写真は、イスタンブール・シルケジ駅の近く、2月1日の3時頃に撮りました。平日ならば、車が渋滞し歩道に行き交う人達が溢れている賑やかな所なんですが、ご覧のように商店も全てシャッターを下ろしていて閑散とした状態。「やっぱり人間休む時には休まないといけない、日本の正月はどうなってしまったのだろう」なんて思いますが、実を言えばトルコでも連休中休まず営業する店はかなりあるし、年中無休の大型スーパーもどんどんオープンしているから、そのうち個人商店もゆっくり休んではいられなくなってしまうかもしれません。そういえば、セブンイレブンは随分前からあります。ただ、店舗の数も少ないし、文字通りのセブンからイレブンまでで営業しているようです。

聞いたところによると、ヨーロッパに行っても24時間営業のコンビニなんてものはないのだとか。しかし、トルコでも最近はアメリカでビジネスを学んで来る人達が増えているし、若い人口が多い社会にはダイナミズムがあり、なかなか進取の気性に富んでいるから、そのうち「トルコでコンビニ文化が花盛り」なんてことにならないと誰が言えるでしょう? 

この1日、写真を撮ってから、近くに住む家族を訪ねて見たのですが、「今年は経済状況が良くないから生贄は切らない」と旦那さんは言ってたのに、しっかり牛一頭捧げていました。切る切らないの最終決定は奥さんが下すようですね。

イスタンブールのような都市では、生贄を指定された広場で切ることになっていて、この日の夕方のニュースでは、犠牲祭の行事に批判的な局が、「規則を守らず指定の場所以外で切っている人達が未だいる」と報道しながら、指定された広場の様子とそこから流れ出た血が川を真っ赤に染めているところを画面に写し出し、女性のリポーターは「EUの門前でこのようなことが行われている」などと叫んでいました。

闘牛やっているスペインもEUに加盟しているのだから、それほど問題でもないと私は思うのですが、トルコには妙なことまで気にする人達もいます。例えば、イシュケンベという牛や羊の腸を煮こんだ料理までやり玉にあげて、「こんなものを食べているとEUには入れない」なんて言ったりする始末。フランスやスペインにも内臓料理はあったような気がするんですがねえ。トルコも伝統的には、日本と同じく、靴を脱いで家にあがり胡座をかく習慣なのに、これさえ恥ずかしいことだと感じている人たちもいます。欧米から遠く離れていた日本とは異なり、ヨーロッパが直ぐ隣にあることから、様々なところで彼我の違いを気にしてしまうのかもしれません。

【36】犠牲祭/生贄の心理的・社会的な影響【ザマン紙】【2004.01.31】
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00036.html

【1】オザル大統領とデルビシ財務長官【ヒュリエト紙】【2001.07.03】
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00001.html

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2月7日 (土)  イスタンブールの地下鉄

イスタンブールで本格的な地下鉄は今のところ一路線のみ。右の写真はその起点となっているタクシム駅の入り口ですが、電車の発着するホームはこのずっーと下、相当深いところにあって、長いエスカレーターを下りて行かなければなりません。何処ぞの国のように、いざとなったら防空壕にでもする為なんでしょうか? イスタンブールは坂の多い街で、タクシムは丘の上に位置しているから、この駅が特に深いのは解る気もしますが、他の駅も大概深いようです。

左の写真は、右のタクシム駅の直ぐ後ろで進められている一駅区間だけの短い新路線の工事現場。上を覆ったりしない、露天掘りになっています。

現路線をタクシムから先に延伸する工事も進められており、そちらも工事の模様を一部公開というか、やはり露天掘りにしていましたが、向こうは相当に深い。覗き込んだら、地の底にパワーシャベルが小さく見えたりするので、暫くその様子を見ていたところ、現場の監督さんに声をかけられました。「何が面白くて覗き込んでいるのか?」と訊くから、日本ではこうやって地下鉄工事の様子を見ることが出来ない旨を説明すると、「日本の技術は素晴らしい」と大袈裟に感心していました。しかし、上を覆わないのは、技術的な問題なんでしょうか? 案外、ここは暇人が多いので、工事の様子でも見せてやろうってことなのかもしれません。

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2月8日 (日)  火の用心

写真の少年たち、高校生と言ってましたが、ちょっとした不良気取りってところでしょうか? パチリとやる時に、煙草を口のところへ持っていくよう注文をつけたら喜んで応じてくれました。しかし、私が91年に初めてトルコへ来て、1年を過ごしたイズミルの学生寮では、こんな高校生の煙草が火元になって、ワンフロアー燃えてしまいましたから、喜んでばかりもいられません。

私は、その日に授業がなく、朝から三階の部屋の窓際に座って本を読んでいたのですが、途中、便所へ行ってゆっくりと用を足していたところ、にわかに外が騒々しくなり、何やら数人が走り回っている様子。騒ぎが静まった頃に便所を出て、そのまま窓際へ行って読書を再開しながら、何気なく窓の外へ目をやると、そこで煙が漂っているのが見えます。「なんだろう?」と窓から首を出して上を見たら、なんと直ぐ真上にある四階の窓が火を吹いていました。慌てて下を見れば、寮生は既に皆外へ避難していて、「何やってんだ、早く下りて来い」と叫んでいます。もちろん、何も持たないで直ぐに下りていきました。

火事は消防車の到着が早く、四階のワンフロアーを燃やしただけで済んだのですが、火元はどうやら高校に通う寮生が消し忘れた煙草だったようです。しかし、その部屋の寮生は皆、彼がその朝煙草を吸っているのを目撃していたのに、「しょうがない奴だなあ」ぐらいで、そのことを舎監に言ったり、それ以上に責め立てることもありませんでした。彼らも所持品を灰にされてしまったのだけれど、気が良い連中ばかりだったのでしょう。


メルハバ通信「アルサンジャック学生寮」
http://www.neo-pro.jp/makoto/merhaba/003.html#30

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2月9日 (月)  イスタンブールは季節外れの陽気

昨日、2月8日の日曜日、イスタンブールは季節外れの陽気で気持ち悪いほどの暖かさでした。冬のイスタンブールは冷たい雨や肌寒い曇天の日が続き、こんなにカラッと晴れるのは珍しいことです。

写真左はヨーロッパ側のカラキョイの船着場前にあるカフェ。ここから船でアジア側に渡ることができます。所要時間は20分ぐらいでしょうか。

中央と右の写真はアジア側のカドゥキョイ。洒落た店が立ち並ぶ若者の街です。右の写真に見える雄牛の銅像は、渋谷のハチ公のように、良く待ち合わせの場所として使われています。

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2月10日 (火)  ラスト・サムライ

ラスト・サムライがイスタンブールでも上映されています。このカップルは入るの入らないのと暫くもめている様子でしたが、結局、仲良く館内に消えて行きました。まあ、相手もいない私が言うのもなんだけれど、主導権を握っていたのは間違いなく女性の方です。

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2月11日 (水)  トルコの出版事情

トルコ語による文学作品の中には、翻訳されて欧米で好評を博したものも少なくないようですが、残念ながら日本へは未だ殆ど紹介されていません。同様にトルコ語へ訳された日本文学の作品も悲しいぐらい少ないし、またその殆どが英語から訳されているそうです。

左と中央の写真は、いずれもイスタンブールのヨーロッパ側、タクシム近くの書店。左の店は定休日でしたが、ヤシャル・ケマルというノーベル賞の候補にもあがった人気作家のキャンペーン中で、店の前に野外展示場を設けてこの作家の足跡を紹介していました。

ところで、問題は右の写真です。ここはアジア側のカドゥキョイ。この辺には、こういう露天の本屋さんが沢山あるんですが、売られている本はその殆どが海賊版なんだとか。一説によれば、出版市場の6割近くを海賊版が占めているとも言われ、一向に取り締まれない当局はもちろんのこと、海賊版と承知の上で購入している人たちを非難する声も高まっています。つまり「買う方も悪い」ということ。まあ、そうかもしれませんが、例えば、日本で夜の盛り場をほっつき歩いている時に、近づいて来た怪しげな風体の兄貴から「お客さん、好い本ありますよ」と言われて「ほお? どれどれ」なんて鼻の下を長くしているような場合は、確かに「買う方も悪い」。これは悪いことだと充分に自覚できます。でも、この写真の露天商、こんな大っぴらに白昼堂々と、然も売られている本だって如何わしいものなんかじゃありません。これでは「買う方も悪い」と責められたって、なかなか罪の意識は感じないでしょう。値段も半額以下とあれば誰でも買いたくなるはずです。


「新聞記事の翻訳【30】書籍と冷蔵庫は違うものなのか?」
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00030.html


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2月12日 (木)  イスタンブールの若者たち

写真左は高校生3人組、今時のイスタンブールでは、ごく普通な少年たちと言えるでしょう。ピアスなんかつけていて、私のような古い奴には、どうも抵抗があります。

右の女の子たちも高校生ぐらいじゃないでしょうか。左の子のスカーフは、トゥルバン(ターバン)と呼ばれている被り方ではないかと思います。右の子のはちょっと違うようですが、この辺の違いについては余り良くわかりません。いずれにせよ、イスラムへの信仰心はかなり高いはずです。真ん中の子はスカーフを被っていませんが、彼女たちが姉妹であっても不思議ではなく、信仰は個人のものという考え方が定着しつつあるようです。


「トルコの新聞記事【27】フランスにおけるムスリム女性のスカーフ着用問題とトルコ」
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00027.html

「トルコの新聞記事【28】トゥルバンの語源はフランス語!?」
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00028.html

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2月13日 (金)  ニュースとクイズの番組

写真はニュース番組とクイズ番組の様子。クイズの方ですが、先ずは諺などの文章をふせておき、参加者が「a」なら「a」というように適当な文字を選ぶと、その文字の使われている個所だけが開いて行くので、ある程度開けば全体としてどういう文章になるのか想像できるから、先にそれを当てた方が勝ちという趣向。日本にも似たような番組があったのではないかと思います。

先月、ギリシャへ行った時、ギリシャ語は全く解らないのに宿でぼんやりテレビを見ていたのですが、番組そのものにしてもコマーシャルにしても、トルコの方がずっとお金も掛かっていて構成も洒落ているように感じました。イスタンブールだけでもギリシャ全土の人口に匹敵しているくらいで、市場の規模が違うから、これも当然と言えば当然のことかもしれません。

テレビ・ドラマもトルコ製にはなかなか面白そうなものが多いのですが、私の場合は、物理的にいって何時でもテレビが見られる状況にないので、残念ながら、連続ドラマなどは全く連続になりません。

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2月14日 (土)  鯖サンド

日本人観光客の間でも評判の鯖サンドの船とその前に出ているピクルスの屋台。ピクルスは胡瓜の他にピーマン等もあり、漬けてある酢と一緒にコップの中へ入れてくれます。この酢を飲むと、これがまた中々美味。焼き鯖のしつこさもこれでさっぱりです。

昨日も、以下の新聞記事の続報で、記念碑委員会というところが「景観を壊す」との理由で再度、鯖サンド船の撤去を要求しているという記事が出ていました。しかし、この日も鯖サンド船は何事もないかのように営業していたし、多くの人たちが寒空の下、鯖サンドをパクついていました。


「トルコの新聞記事【9】鯖サンド危うし! 150年に亘る鯖サンド船の歴史に幕」
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00009.html

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2月15日 (日)  掲示板に偽りあり!

イスタンブールは、ボスポラス海峡を挟んで、ヨーロッパ側とアジア側に分かれていて、それを二つの海峡大橋が結んでいます。それで、どうもこの海峡大橋へ向かう道路がネックになって渋滞することが多いようです。

写真は、第一大橋の近くですが、電光掲示板には、両大橋とも「流れている」とだけ簡単に表示されています。しかし、そんなこと言ったって、もうこの辺からビッシリ渋滞しているんですよね。掲示板に「渋滞」と表示された時はいったいどんなことになるやら想像もできません。

私はこの先に急ぎの用があって、バスに乗ろうかとも思ったけれど、この渋滞を見て歩きに変更。結局、目的地までバスに抜かされることはありませんでした。バスに乗っていたら却って間に合わなかったでしょう。

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