【186】双子の訴訟がもたらす変化【ラディカル紙】【2008.07.24】

7月24日付けのラディカル紙より、タルハン・エルデム氏のコラム。エルデム氏は、政権を担うAKP(公正発展党)の閉鎖が求められている公訴とエルゲネコン事件の公訴を“双子の訴訟”と名付けて論じています。

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来週、二つのエキサイティングな事件が新たな局面を迎える。憲法裁判所はAKP(公正発展党)の閉鎖を求める公訴の審議を開始し、エルゲネコン事件の公訴を受け入れるか否かの決定を下す。この二つの訴訟は、来週、同じ重要性を持って一つの段階を越えることになる。こういった共通性は、これらに“双子の訴訟”という特徴をもたらしている。

双子訴訟の一方は、閉鎖を求める訴訟である。法的な根拠に基づかないまま、私が自分たちの政治志向や我国にとって良いと思うが為に、憲法裁判所によって閉鎖の決定が下されることは期待していない。決定の如何に関わらず、その後から我々の政治状況に根本的な変化がもたらされるだろう。私をエキサイティングにさせるのは、決定が下された後の展開である。

双子訴訟のもう一方であるエルゲネコン訴訟に関する検察の告訴状が明らかにされた場合、1年に亘った野放しの議論は少なくとも法的なものになる。一応、文書に基づいて訴訟が吟味され、解釈されるだろう。どのように展開しようと、この訴訟も司法と政治の変化にきっかけを与えるはずだ。

どのくらいの人がこの展開に無関心でいられるか想像するのは難しい。そもそも双子訴訟は最も注目度の高いテーマに数えられているのである。

月曜日にはエキサイティングな局面に入るだろう。毎朝、何が新たに知らされるのかと思いながら目を覚ますことになる。日々、関心を高める興味深い詳細、先入観を揺るがす出来事が待ち構えている。

既に始まっている変化が続くと言えるかもしれないが、双子訴訟は新たな変化を明確にさせる。また、既に始まっている変化の延長であったとしても、我々の多くにとって、変化は来月始まるのである。

政界はこの変化に対して準備が整っているだろうか? 私はそう思わない。

野党を吟味する必要があるだろうか? 彼らに自分たちを刷新する意思はない、あったとしてもそのエネルギーがない。

政権党はどうするだろう? 新たな政治状況に相応しい政党になり得るだろうか?

思うに、彼らは「訴訟の結果を見てからだ」と言う。これは間違いでもない、閉鎖されれば別の人生、閉鎖されなければ、また別の道が模索される。新しい組織に生命を与えることと、既存の組織に新しい道を描くことは同じものではない。

政権党の前には、数年に亘って同じ問題が横たわっている。国家の運営に宗教的な規範の影響が増すのではないかと疑念を抱いている人たちの問題である。首相が何か不平を言うのであれば、その根底にこの疑念を抱いている人たちの影が見える。何処かに、有ってはならない障害があれば、そこに疑念を抱いている人たちの介入がある。これが見当たらない場所、機構、エリアは存在しない。

何度も書いているが、双子訴訟が動き出す新しい変化の局面を前に、改めて書くことにする。政権党、特に首相は、政策の展開に疑念を抱いている人たちの気持ちを理解しなければならない。彼らが自然体で行動できるような状態にしなければならない。

この自然な状態がもたらされなければ、数多の知識や能力が、機会を見つける度に政権党、そして国家に反対の立場で使われることになる。我国はこの浪費に堪えられない。不自然な展開が招来されるだろう。

双子訴訟は、自然な状態になることを困難にしてしまう。政権党はこの難局において、人々の疑念を解きながら進むべきである。

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原文
http://www.radikal.com.tr/Default.aspx?aType=YazarYazisi&ArticleID=889987&Yazar=TARHAN%20ERDEM&Date=24.07.2008&CategoryID=99


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