【159】水田に脅かされるトロイ【ラディカル紙】【2006.06.14】

6月14日付けのラディカル紙よりブラク・ゲゼン、エルサン・キュチュックル両記者のレポート。トロイ付近で野菜を栽培する業者たちは、一部の農家が稲作を始めた為、平野が沼地化して蚊が発生すると主張しているようです。

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ホメロスの叙事詩“イリアス”では、半神の戦士アキレスとアカイヤの軍勢により攻略されたトロイが、今度は水田によって脅かされている。

その状況は、トロイ歴史国立公園を取り囲むクムカレ平野で野菜を栽培している業者たちによって明らかにされた。旧名を“沼平野”というクムカレ平野は、稲作を行なう者たちの所為で再び沼地に戻り、一帯に蚊が発生して、野菜は病に見舞われるだろうと野菜栽培農家は主張し、稲作業者を訴えた。

問題を調査した水田委員会は、この地域で稲作が禁止されていることが明らかにされるや、稲作が行なわれている水田を潰し、業者を処罰するという決定を下した。

これを受けて、稲作業者たちがブルサ行政裁判所へ訴え出ると、裁判所は水田委員会の執行を差し止める判決を下す。

裁判所の最終決定を待っているという水田委員会の委員長ハサン・シェンセス副知事は、状況を次のように説明している。

「一部の農家が稲作の為の許可を請求したのですが、国立公園管理局は、一帯が歴史遺産地区であり、国立公園と見なされている為、稲作に許可を与えませんでした。水道省も貯水量が稲作には充分でないことを明らかにしています。特に、付近の地表水位が上がり、土地が不毛化することが問題です。裁判所の最終決定が下りるまで、稲作は現状のまま続けられるでしょう。委員会がチャナッカレで稲作可能な地域を確定します。しかし、トロイがあるクムカレ平野での稲作は来年から禁止されるでしょう」。

チャナッカレ農業組合の組合長であり、チュプラック村の自治会長でもあるイルハン・ウルスは、稲作により平野がまた沼地となって蚊の襲来をもたらすだろうと述べている。ウルスによれば、一部の野菜栽培農家が、近年における農業政策の所為で収入が得られず、稲作に傾いたということである。

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原文
http://www.radikal.com.tr/haber.php?haberno=190203


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