【146】イスタンブールを訪れたシリア大統領夫人へのインタビュー【ミリエト紙】【2006.04.30】

4月29日付けのミリエト紙よりイペキ・イェズダニ記者の記事。イスタンブールで催された世界キャリアウーマン大会に出席する為、イスタンブールを訪れているシリアのアスマ・アサド大統領夫人が、チュラーン・ホテルで、トルコとシリアの記者たちによるインタビューに応じています。

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Q:貴方はロンドンで生まれ育ち、今はシリアが改革によって近代的な開かれた国となる為に尽力されています。トルコも最近になって改革を加速していますが、近代化における西欧と中東の格差は何時になれば解消されるとお考えですか?

A:西欧のような近代化のレベルに到達すべきなのかどうか、私自身も確信が持てずにいます。なぜなら、私は中東で暮らしているからです。もちろん、近代的な世界の一員になりたいとは思うものの、我が国には、私たちの伝統や習慣に相応しい近代化が必要でしょう。トルコはこれを成し遂げました。トルコでは、何処へ行っても“近代的な世界の一員になる”という強い願望を感じることができますが、伝統を守ろうとする願望も存在しているのです。

Q:近代化を達成しながら伝統を守ることは可能でしょうか?

A:トルコは近代化の過程において、私たちの目標となるとても良いモデルであると私は考えています。トルコは素晴らしい発展を遂げましたが、私たちもこの発展にあやかりたいと思っているのです。私たちと貴方たちの間には歴史的な繋がりがあることを忘れてはなりません。近代化の過程を隣国から学ぶことは、遠方の全く異なる国から学ぶより遥かに容易なはずです。

Q:シリアでは、法的に、離婚する権利が女性に与えられておらず、女性は二級市民の地位に甘んじています。これは変わるでしょうか?

A:先ず、シリアの大統領は、改革のため、長いあいだ献身的に働いて来ました。この改革にはもちろん女性の権利に関わる事柄もあります。シリアの女性たちは、政治や経済の分野で、過去と比べれば遥かに多くの役割を受け持つようになりました。女性の閣僚もいれば、多くの女性国会議員もいます。もちろん、やらなければならないことは未だたくさんありますが、重要な点はシリアが継続的な発展の過程にあるということです。

Q:シリアは特にレバノンとの関係において国際世論から圧力を受けています。これについてはどうお考えですか?

A:シリアに対する圧力は時によって増えたり減ったりしていますが、私たちにとって大切なことは発展を続けることです。圧力によって困っているかといえば、そんなことはないと私は思っています。なぜなら、そういったことが私の目標への歩みを一層速めるからです。

Q:ロンドンで生まれ育ち、レベルの高い仕事に携わっていた女性が突然シリアのファーストレディとなって、全く異なる人生を歩むことになりました。これを決意することは難しくありませんでしたか?

A:いいえ、難しいことではありませんでした。それは私がシリア人であるからです。ロンドンに生まれましたが、いつもシリア人であることを叩き込まれながら育ったのです。家族ではアラビア語を話し、毎年シリアを訪れていました。誰もが自分の国へ最も良い形で尽くしたいと思うでしょう。“ファーストレディ”と言っても、それは貴方たちがこの役割をどう理解するかに係っています。

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原文
http://www.milliyet.com/2006/04/29/guncel/agun.html


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