【130】4人の娘たちによるトルコ初の歌って踊れるボーカル・グループ【ミリエト紙】【2005.03.28】

3月26日付けのミリエト紙より。新たにデビューした女性4人組のボーカル・グループ「へプスィ(皆の意)」に、エリフ・ベルキョズ記者がインタビューしています。

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4人の若い娘たちが結成したボーカル・グループ「ヘプスィ」は、アルバムが発売される前から、TVのクリップで歌っている「オルマズ・オーラン(ダメよ坊や)」により注目を浴びていた。メテ・オズゲンジルが作詞作曲したこの曲で、「この娘たちは何処から出てきたのか?」と関心が高まっていたのである。12年来の友人同士である4人組は、「歌って踊れる初めてのミュージック・グループは私たちだ」と言う。そして、初のR&Bアルバムを手掛けたのは自分たちであると主張する。しかし、長年に亘ってクラシック・バレーの教育を受けて来た彼女たちは、こういうアルバムを出したことで、恩師たちが気を悪くしないかと恐れているのだ。

エレン、ヤセミン、ジェムレ、ギュルチンの4人が結成した「へプスィ」のアルバムは、スタルディウム・ミュージックから発売された。さて、先生方は、クラシック・バレー以外の活動に対して、彼女たちを叱るのだろうか?

Q:先ず、自己紹介して下さい。

エレン:21歳。中学高校とミマル・シナン大学付属のクラシック・バレー部門で学びました。今は、ミマル・シナン大学のモダン・ダンス学科の学生です。

ヤセミン:19歳。イスタンブール大学バレー学科の一年生です。中学高校は他の皆と同じようにミマル・シナン大学付属のクラシック・バレー部門で学びました。

ギュルチン:20歳。ミマル・シナン大学付属でクラシック・バレーを学んだ後、大学のモダン・ダンス学科に入りました。

ジェムレ:20歳。中学からミマル・シナン大学付属でクラシック・バレーを学び、今は2年生です。

Q:こういうボーカル・グループを結成しようという考えは何処から出てきたの?

エレン:4〜5年の間、毎週金曜日、ジェムレの家に集まっていたんです。海外の若い男女のグループが好きで、特にバック・ストリート・ボーイズに痺れていました。歌を覚えて、ジェムレの家で小さなコンサートを開いたりしていたけれど、彼女の家を選んだのは、ジェムレのお母さんがタレントのマネージャーだったからです。お母さんの注意を引こうと頑張りました。「私たちのアルバムを作って」と強請っていたんです。

ジェムレ:そのうち母が私たちに気づくだろうと思っていたけれど、母はいつも「お前たちは未だ小さいから、もう少し我慢しなさい」と言ってました。今は母がマネージャーを引き受けているんですよ。

Q:「へプスィ(皆)」という名の由来は?

ジェムレ:私たち皆だからです。

ギュルチン:つまり、皆バレーの教育を受けて来たダンサーであり、皆でダンスし、皆で歌い、皆友達で、皆一緒に育ったからです。

Q:R&Bを選んだ理由は? ポップミュージックならもっとアルバムが売れるんじゃない?

ギュルチン:ずっとこの音楽を聴いて来たんです。ボーカルが好きだし、R&Bは私たちのボーカルに合っていると思います。他のことはしたくありませんでした。トルコで初めてのR&Bアルバムを私たちが手掛け、子供の頃からの夢が実現しました。

Q:バレーの教育を受けた後、こういうミュージックのダンスは難しくなかった?

エレン:いいえ。クラシックとモダン・ダンスの教育を受けたことは私たちのアドバンテージになっています。だからR&Bでも困難を感じません。しかし、こういったダンスをもっと巧くこなすために、舞踊振り付けを勉強しました。クリップの振り付けはジャンダシュ・バシュと準備したけれど、今のはフルヤ・ギュネイによるものです。

Q:クリップとアルバムの衣装は、まさに海外のクリップで見るR&Bアーチストのものですね。いつもああいうものを着ているの? それとも、あれは営業用?

ヤセミン:全ての衣装をユミット・ウナルが用意しています。いつもは写真のように変わったものは着ていません。私たちの衣装ケースにあるのは、スポーティーな服装ばかりですよ。アルバムの撮影ではハイヒールを履こうということになったけれど、履いたら歩けなかったくらいです。スポーツ・シューズの代わりにハイヒールを履こうとしたら何か変でしたね。

Q:出だしの歌「オルマズ・オーラン(ダメよ坊や)」のリフレーンに、「アタシを見ないで坊や/勝手にやってなさい/アタシを見ないで坊や/他の女人と遊んでなさい」とあるけれど、貴方たちはいつもこういう言葉を使っているの?

ジェムレ:まあ、これに近い言葉は使っています。このアルバムには、私たちの世代の女の子たちが使っている言葉を盛り込みました。歌詞の多くは若者たちの口に馴染みやすいものです。

Q:今はどんなアーチストに夢中ですか?

ジェムレ:ブルー、ジェニファー・ロペス、アッシャー。彼らのアルバムを聴くばかりじゃなく、クリップやコンサートも見ています。皆で集まって、何時間もコンサートのビデオを見て踊るんです。アルバムの為に歌やダンスのレッスンも受けました。学校の授業が終ってから、いつも練習しています。

Q:貴方たちの歌はトルコ語であるということ以外、他のR&Bと比べてどんな特徴がありますか?

ギュルチン:トルコ風のR&Bにしようと努めました。ひと味加えたんですね。海外ではR&Bにインド音楽を取り入れている人たちもいます。私たちも、ダルブカ(鼓)、ネイ(葦笛)、テフ(タンバリン)を使いました(訳注:いずれもトルコの伝統楽器)。また、タンゴとR&Bをミックスすることも試みています。

ヤセミン:アルバムはR&Bがベースになっていますが、聴くのはトルコ人だということも忘れませんでした。如何に洋風に歌ったとしても、そこに東洋的なものを加味しています。

Q:先生方はこのアルバムになんと仰っていますか? 反発された方はいますか?

ギュルチン:アルバムは未だ市場に出ていませんから、殆どの先生は知らないでしょう。はっきり言って、彼らの反応を恐れています。クラシック・バレーを学んだのに、こういうアルバムを手掛けたことを批判するかもしれません。彼らが望んでいるのは、私たちがコンサートを開くことではなく、アタトュルク文化センターの舞台に立つことです。

エレン:クラシック部門の人たちは、モダンなものに対して非常に狭い見方をしています。私たちがクラシック・バレー以外のことに手を出すのを望んでいません。それなのに、私たちはR&Bのアルバムを作ってしまったのです。

Q:トルコ語のアルバムを出したから、次は英語のアルバムに挑戦してみようという計画はありますか?

ヤセミン:ええ、私たちの伝統的な楽器を使った英語のR&Bアルバムを出したいと思っています。そのために、英語の勉強を始めたくらいです。


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