【65】伝来の風習による殺人の犠牲者は男である【サバー紙】【2004.03.31】

3月28日付けのサバ−紙より、ズルフィカル・アリ・アイドゥン記者の記事。トルコでは、女性の貞操等、名誉に関る問題から発生する殺人事件の犠牲者には、男性が多いことが明らかにされています。

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トルコで発生した「伝来の風習による名誉の殺人」について行われた調査の結果、こういった事件の犠牲者には、男の方が多いという事実が明らかになった。

イスタンブール大学緊急医療研究所のファティフ・ヤブズ教授、レスル・チャクル判事、トゥンチ・デミルジャン調査員の各氏は、1995年〜2000年にかけて、大審院へ送付された199件に及ぶ「名誉の殺人」事件の調書を一つ一つ分析した。

ファティフ・ヤブズ教授によれば、事件の中には、「兄の妻を犯した父親を殺した息子」というのもあるという。

「これらの調書から、トルコにおける名誉の概念も見えて来る。例えば、サリヒリで嫁の実家を訪ねた舅が、嫁の妹を、二度にわたって淫らに触った。このことで名誉を傷つけられた実家の家族は殺人を犯してしまったのである」

この調査により、「伝来の風習による殺人」の犠牲者の多くは、意外にも男の方であることが解った。名誉を傷つけたとして殺されてしまった人の71%は男性なのである。

加害者の中には女性もいる。「伝来の風習による殺人」を犯したとされる264人の容疑者の内、15人は女性だった。また、142人は勤労者、89人定年退職者、31人無職となっている。

名誉の為に平然と人を殺してしまった容疑者の多くは、他の犯罪による前科がなかったことも明らかになった。容疑者の内、211人は初めての犯罪を「名誉の殺人」により犯したのである。

「伝来の風習による殺人」が最も多かった県は、ガズィアンテップ、ディアルバクル、カスタモヌ、アルトゥヴィン、デニズリ、ハタイ、ビレジックの各県であり、地域としては、南東部とエーゲ海地方に多いことが注目される。(訳注:カスタモヌは黒海地方、アルトゥヴィンは北東部、ビレジックは西寄りの中部アナトリア)

さらに、名誉の殺人の多くが、農村ではなく都市部に発生しており、その容疑者たちが読み書きのできる者であることも意外な事実と言えるだろう。彼らは、尊厳が傷つけられたと考え、これを守るために、殺人を犯す。トルコにおける全殺人事件の内、12件に1件は「名誉の殺人」なのだ。

トルコで犠牲者に男性の多いことが注目される中、他の国々では、似たような事件における犠牲者の多くは女性となっている。女性の貞操が尊ばれ、男はその守護者となっている為、女性の性を弄ぼうとする男に対して攻撃を仕掛けるのである。

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原文
http://arsiv.sabah.com.tr/2004/03/28/gnd101.html

▼関連情報

【52】兄弟に撃たれた女性は見殺しにされたも同然だ【ラディカル紙】【2004.03.02】
http://www.neo-pro.jp/makoto/shinbun/honbun/00052.html

『メルハバ通信 第3章』より「ムスリムに憎しみはない?」
http://www.neo-pro.jp/makoto/merhaba/003.html#60

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